オフィスのブレーカーが落ちる原因とは?すぐできる対策と電気工事の目安

はじめに:オフィスや店舗で頻繁にブレーカーが落ちるお悩みへ

業務中に突然パソコンの画面が真っ暗になる、印刷中だった複合機が停止する、といった事態は、オフィスにおいて非常に大きなストレスと業務の遅延を引き起こします。頻繁にブレーカーが落ちる環境では、作成中の大切なデータが失われるリスクがあるだけでなく、復旧作業に追われる担当者の負担も計り知れません。店舗であれば、お客様にご迷惑をおかけし、信頼問題に発展する恐れすらあります。

本記事では、オフィスや店舗でなぜブレーカーが落ちてしまうのか、その根本的な原因から、今すぐできる安全な対策、そしてプロフェッショナルによる電気工事の目安までを詳しく解説いたします。電気トラブルへの適切な対応を知ることで、安全かつ快適なビジネス環境を取り戻しましょう。

【この記事の結論:一番にお伝えしたいこと】

オフィスのブレーカーが頻繁に落ちる主な原因は、「全体の電気容量不足」「特定回路への負荷集中」「機器の不良や漏電」の3つに大別されます。一時的な対策として消費電力の大きな機器の使用タイミングをずらすことが有効ですが、抜本的な解決には至りません。特に、焦げ臭いにおいがする場合や漏電遮断器が作動する場合は火災に直結する危険なサインであり、即座に専門業者への連絡が必要です。業務を止めない安全な環境を維持するには、パソコン5〜6台につき1回路、複合機で専用1回路といった正しい基準に基づく回路増設工事や、契約アンペア数の見直しが不可欠です。電源トラブルは決して放置せず、早期にプロによる診断と適切な工事を実施することが最大の解決策となります。

オフィスのブレーカーが落ちる3つの主な原因

ブレーカーが落ちる現象には、必ず明確な原因が存在します。オフィスの分電盤には複数のブレーカーが設置されており、どのブレーカーが落ちたかによってトラブルの性質を特定することが可能です。ここでは、代表的な3つの原因を論理的に解説いたします。

1. 電気の容量不足(アンペアブレーカーが落ちる場合)

オフィスや店舗では、一般的な住宅と比較して圧倒的に多くの電気機器が同時に稼働しています。多数のパソコンやモニター、大型の空調設備、サーバー機器などを一斉に使用した結果、電力会社と契約している全体の電力容量(アンペア数)の上限を超えてしまうことがあります。この場合、分電盤の大元にある「アンペアブレーカー」が作動し、施設全体の電気が一度に遮断されます。事業の拡大に伴って従業員数や機器が増加したにもかかわらず、契約容量を見直していないオフィスで非常に多く見られる現象です。

2. 特定の回路への負荷集中(同じ回路ばかり落ちる場合)

施設全体の契約容量には十分な余裕があるにもかかわらず、一部のエリアだけ停電してしまうケースがあります。これは、分電盤に並んでいる小さなスイッチである「配線用遮断器(安全ブレーカー)」が落ちている状態です。通常、1つの回路(壁のコンセント数カ所のまとまり)で使用できる電流は20アンペア(約2000ワット)程度に制限されています。たこ足配線などを利用して、1つの回路に複数のパソコンやシュレッダー、電子レンジなどの消費電力が大きい機器を集中させると、その特定の回路にだけ過剰な負荷がかかり、安全のためにブレーカーが遮断されます。

3. 設備・機器の不良やショート・漏電

最も注意しなければならないのが、電気機器の故障や配線の劣化が引き起こすトラブルです。長期間使用して劣化した機器、寿命を迎えたパーツ、あるいはデスクの脚で踏みつけて傷ついた電気コードなどが原因で電気が意図しない経路を流れる「ショート(短絡)」が発生することがあります。また、湿気や結露、機器の絶縁不良によって電気が外へ漏れ出す「漏電」が起きると、感電や火災を防ぐための「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」が瞬時に作動します。これらは重大な事故に直結する危険な状態です。

ブレーカーが落ちるのを防ぐ!すぐできる対策と回路分けの基準

業務を円滑に進めるためには、ブレーカーの遮断を未然に防ぐ工夫が必要です。ここでは、現場ですぐに実践できる一時的な対処法と、根本的な解決に向けたプロ視点での回路設計の目安をご紹介します。

機器の使用タイミングを分散させる

アンペアブレーカーや特定の配線用遮断器が落ちてしまう場合、今すぐできる対処法は「消費電力の大きな機器を同時に使わない」ことです。例えば、電子レンジと電気ケトル、大型シュレッダーの使用タイミングを意図的にずらす、あるいは空調の設定温度を一時的に緩和して電力消費のピークを抑えるといった工夫が挙げられます。また、使用していない会議室の照明や予備の機器はこまめに電源をオフにし、全体の消費電力を下げることも重要です。ただし、これらはあくまで一時的なしのぎであり、業務効率を低下させる要因にもなるため、早急な設備の見直しが求められます。

【プロが教える】オフィス機器の正しい回路分け基準

長期的に安定した電力供給を確保するためには、用途に応じた適切な「回路分け(専用回路の構築)」が不可欠です。電気工事のプロフェッショナルが推奨する安全な回路設計の基準として、一般的なデスクトップパソコンおよびモニターの組み合わせであれば、5〜6台に対して1回路を割り当てるのが理想的です。また、起動時や印刷時に大電力を消費する大型の複合機(コピー機)には、必ず単独で1つの専用回路を設ける必要があります。さらに、給湯室などの水廻りに設置する冷蔵庫、電子レンジ、電気ポットなどは、執務エリアのパソコンとは完全に別系統の回路に分離してください。業務用の回路と水廻りの回路を明確に分けることで、万が一給湯室で漏電や過電流が起きても、大切な業務データが行き交うパソコンの電源が落ちる事態を確実に防ぐことができます。

危険なサインを見逃さないで!専門業者を呼ぶべき緊急度チェック

電気トラブルの中には、様子見をしてはいけない危険な兆候があります。状況に応じた緊急度を把握し、重大な事故を未然に防ぐための正しい行動を取りましょう。

緊急度 症状と取るべき行動
即日対応・即時連絡 焦げ臭いにおい、煙、火花が出ている場合は即座に使用を中止し、状況によっては消防への通報も検討してください。漏電遮断器が何度も落ちる・スイッチを上げてもすぐに下がる場合や、分電盤のブレーカー本体が異常に熱を持っている・変色している場合は、火災のリスクが極めて高いため即日の点検・修理依頼が必須です。
近日中に点検・工事 同じ回路の配線用遮断器だけが何度も落ちる場合は、明らかに負荷が集中しています。翌営業日までに専用回路の増設やコンセント分散工事の見積もりをご依頼ください。また、全体が落ちる頻度が徐々に増えてきた場合は、慢性的な容量不足のサインです。1週間以内に契約アンペア数の見直しと分電盤の調査を検討すべきです。

即日対応・即時連絡が必要なケース

上記の表に示した通り、オフィス内で焦げ臭いにおいが漂ったり、コンセント付近から煙や火花が見えたりした場合は、一刻を争う事態です。直ちに該当箇所の使用をやめ、安全を確保してください。また、分電盤内の漏電遮断器が落ちてしまい、スイッチを上に戻してもすぐに落ちてしまう症状は、建物内のどこかで確実に漏電が発生し続けている証拠です。さらに、ブレーカー本体に触れた際に火傷しそうなほど熱を持っていたり、プラスチック部分が茶色く変色したりしている場合は、内部で接触不良を起こし発火寸前の状態です。これらの症状が見られた際は、絶対に自力で解決しようとせず、即日で電気工事の専門業者に駆けつけを依頼してください。

近日中に点検・工事を検討すべきケース

発火の危険が直ちに迫っていなくても、業務に支障が出ている場合は早めの対処が必要です。特定の島のデスク周辺だけ頻繁に停電するなど、同じ回路ばかりが落ちる現象が続く場合は、コンセントへの機器のつなぎすぎが原因です。放置すると配線が発熱して劣化を早めるため、翌営業日を目処に回路の増設・分散工事の見積もり手配を進めることをお勧めいたします。また、事業拡大や新しいOA機器の導入後からブレーカーが落ちる頻度が増えた場合は、オフィス全体の契約アンペア数が不足しています。この状態が続くと突発的な全館停電のリスクが常につきまとうため、1週間以内には専門業者による電力容量のシミュレーションと見直しに向けた調査を依頼してください。

根本解決のための電気工事の目安と費用相場

ブレーカーのトラブルを根本から解消するためには、専門業者による適切な電気工事が必要です。ここでは、社内での稟議や予算計画の参考となるよう、代表的な工事の目安と一般的な費用相場について解説します。

契約アンペア数の見直しと分電盤・ブレーカー工事

オフィス全体の電力が慢性的に足りない場合は、電力会社との契約アンペア数を引き上げる必要があります。しかし、単に契約を変更するだけでなく、受け入れる側の分電盤や内部のブレーカーが新たな大容量に対応できる規格でなければなりません。既存の分電盤を利用してメインのブレーカーのみを交換・増設する場合、部品代と施工費を含めて1個あたり約1万5,000円からが相場となります。一方、分電盤そのものが古く、全体の容量アップに耐えられない場合や回路を増やすスペースがない場合は、分電盤本体の交換工事が必要となり、機器代と合わせて5万円程度からの費用が見込まれます。建物の構造や幹線の太さによっても変動するため、事前の現地調査が欠かせません。

専用回路の増設・配線工事の費用相場

特定の回路に負荷が集中している問題を解決するには、分電盤から新たに電線を引っ張り、専用のコンセントを設ける「回路増設工事」を行います。複合機専用の電源を作ったり、密集したデスクの島ごとに電源を分けたりする工事です。一般的な配線工事の費用相場は、1回路あたり約1万円からとなっております。ただし、この基本料金に加えて、作業員の労務費、出張派遣費といった各種電工費が別途必要になるのが通常です。また、配線を天井裏やOAフロア(二重床)の内部に隠蔽するか、壁面をモール(配線カバー)で這わせるかといった施工方法や、分電盤からコンセント設置場所までの距離によってもトータルの費用は変動します。

オフィス電気工事の具体的な費用や料金相場に関してより詳しく知りたい方はこちら:
「オフィスの電気工事費用」

八丁堀周辺での電気トラブル・電気工事は株式会社静電舎へ

オフィスや店舗の電気に関するお悩みは、迅速かつ確実な対応ができる地域密着の専門業者へお任せすることが最も安心です。中央区八丁堀周辺エリアで電気トラブルにお困りの際は、豊富な実績と確かな技術力を持つ弊社にご相談ください。

業務を止めない「居ながら工事」で迅速対応

株式会社静電舎は、中央区八丁堀(1-12-4)に東京営業所を構えており、周辺エリアのお客様からの緊急SOSに対して、迅速な駆けつけと正確な現地調査が可能です。地域に根ざした機動力を活かし、お客様の不安をいち早く解消いたします。さらに、弊社の大きな強みは、お客様が通常通りオフィスで業務を継続したまま改修作業を行う「居ながら工事」への高度な対応力です。大掛かりな引っ越しや長期の休業を伴うことなく、業務への影響を最小限に抑えながら、安全かつスピーディーに回路増設や分電盤改修を完了させるノウハウを有しております。

八丁堀周辺での電気工事の手引きや、LED導入に活用できる補助金情報に関してより詳しく知りたい方はこちら:
「八丁堀の電気工事ガイド」
「電気工事の補助金・LED導入」

お問い合わせと無料アンペア診断・お見積もりのご案内

頻繁にブレーカーが落ちる現状を放置することは、業務効率の低下だけでなく、重大な電気火災のリスクを高める要因となります。「最近よくパソコンの電源が落ちる」「焦げ臭いにおいがした気がする」といった些細な不安であっても、決して見過ごさないでください。まずは現状の電力使用量や回路のバランスが適正かどうか、プロの目でしっかりと確認することが解決への第一歩です。

オフィスの電気トラブル・電気工事のことなら株式会社静電舎にお任せください。

ブレーカーが頻繁に落ちる、配線が複雑で漏電が心配といったお悩みはございませんか?株式会社静電舎では、専門の技術者がオフィスに伺い、現状の負荷状況を確認する無料アンペア診断やお見積もりを実施しております。中央区八丁堀の東京営業所から迅速にお伺いし、業務を止めない「居ながら工事」で最適な配線環境をご提案いたします。危険な電気トラブルを放置せず、まずはお気軽にお電話またはメールにてお問い合わせください。